転勤・転居生活をしていると 住む場所が変わるたびに 新しい友達ができます
海外転勤だと いろいろな場所から 年齢も境遇も違う人達が集まってくる所に 暮らすようになるので それはそれで 様々な出会いができて なかなか面白いです
パタヤのコンドに引っ越した時にも 年齢の近い人が5人ほどいたので 一緒に市場に行ったり テニスをしたり 本の貸し借りをしたり たまには誰かの家でご飯を食べたりと 気楽に楽しいお付き合いをすることができました
サラリーマン社会なので いくら仲良くお付き合いしていても 大体3~5年ぐらいの駐在期間を過ぎると 帰国するケースが多くて 残念なことに 周りにいるメンバーはどんどん入れ替わってしまうのです
そんな 仲良くしていた方のお1人で 今年の7月に日本に帰国されたばかりの方が 同じ神奈川県内にお住まいなので 連絡してみたら とても懐かしがってくださって 鎌倉でお昼でもご一緒しましょう ということになりました
駅前で待ち合わせをして いかにも鎌倉らしい 路地を入った住宅街の中にある 1軒家を改築したと思われるレストランに向かいました
シジュウカラやリスが遊ぶ 庭に面した洋室に ピアノが置かれていて ほぼ満席になっているテーブルは 平日の昼間なので さすがに女性客ばかりです
年配の女性が サービスをされていたので 少し期待していたのですが お料理のレベルも料金も 観光地のもので ちょっとがっかりでした
鎌倉は30年も暮らしていた所なので 折角地元をご案内するんだから どこか観光客があまりいない静かな場所に行かなくちゃと考えて 小学生の頃によく遊びに行ったお宅があったのは 浄光明寺の奥だったかなと思い出したので そちらに向かって歩いていきました
途中 鎌倉五山のひとつで 北条政子と源実朝の墓があるので有名な 寿福寺の前を通りかかって このお寺の佇まいも大好きなので 寄り道をしてみました
山門から本堂に続く道が 苔むしていて 静寂に包まれて 心が澄んでいきます
浄光明寺は 鎌倉時代の建立で 鶴岡八幡宮の宮司の墓所もあって とても由緒のあるお寺なのに 主要な通りから離れていて 観光バスも入れないようなところなので 大雑把な観光案内には載っていなかったりしますが あまり大勢の人達で混雑して欲しくないな という思いもあるので かえってそのほうが良いのかもしれません
平家物語の冒頭にでてくる沙羅の木や 市の天然記念物の巨大なイヌ槙の木があって きれいに掃き清められたお庭をめぐっているだけで 清々しい気持ちになることができます
そこから少し坂をのぼったところに 鎌倉十井のひとつである 昔と少しも変わらない泉の井戸が そのままあったのが とてもうれしく 子供の頃の記憶が甦ってきました
お寺にも 家々の生垣にも 萩や金木犀がそこここにあって もう少し秋の早い時期に来ていたら さぞよかったのだろうに 残念ながら気がつくのが遅すぎました
最後は裏道を通って八幡様まで行って そこから又裏道を通って駅まで戻って 駅の周辺を歩き回って 少し買い物をしてから電車に乗って ちゃんと横浜の家に帰りました・・・・
長時間鎌倉を歩き回っていると 昔の感覚が戻ってきてしまって そのまま実家に帰ってしまいそうになるのが こわいです


コメント