寒牡丹

今年も、母に会って一緒に食事をするために、長女と鎌倉に行ってきました
長女が、お正月だから八幡様にお参りして、新しいお守りも手に入れたいと言うので、そう母に伝えると、ちょうど境内で牡丹展をやっているから、それも一緒に見に行きましょう　ということになりました
鎌倉の街は、その昔の、静かな住宅地という印象は、どんどん薄れていくばかりで、今ではすっかり様変わりしてしまった小町通りも、いつものように大混雑しています
待ち合わせ場所の、たいこばし　の前に来てみると、母と同年代の人達があんまり大勢いるのに、長女が驚いて、これじゃぁ自分の祖母がわからないかも知れないと、焦っているのが、おかしかったです
新年になって大分経つのに、まだ初詣の人も大勢いて、お参りの後でお札や破魔矢を求める人や、おみくじに並んでいる人達も多く、ここでもやはり混み合っていました
本殿に登る正面の大階段のすぐ下に、おみくじの自動販売機があったのには、さすがにちょっとビックリを通り越してあきれてしまいましたけどね
母のペースに合わせて、ゆ〜っくり歩きながら、満開の寒牡丹を観賞して、父が生前によく話していたけれど、母はいまだに行ったことが無いというので、若宮大路の鳥居脇にある、老舗の鰻やさんの茅木屋さんで、うな重と肝吸いをいただきました
注文してから焼き始めるので、長く待たされますが、絶妙の焼き加減と柔らかさで、鰻の味わいを決して損なわない、品の良いたれの味が絶品です
地味な外観のお店ですが、やはりその名は広く知られているようで、寒空のしたでも、特にお昼時には、長い行列ができたりしているようです
昼食後は、昔歩きなれた、鎌倉特有の車も入れないような狭い路地を歩いて、娘が興味があるだろうからと、母に鏑木清方記念館に、案内してもらいました
鎌倉の佇まいが残っている雪ノ下の一角で、展示物や再現された画室など、とても興味深く観賞してから、駅前でお茶を飲んで別れました