人の本棚

2006年10月31日 読書も大好き
人の出入りが多い我が家では、それぞれのベッドルームが一応決まっている事はいますが、かなり状況に応じて流動的だったりします
PCは、以前はリビングに置いてあったのですが、現在の家に住むようになってからは、ただ一人の定住人である息子の部屋に置いてあります
平日の昼間に家主がいなくても、出入り自由にしておいてくれるので、お母さんや妹達が、自分の部屋のように彼の部屋でくつろいでいるので、いつもあきれられています
まぁ人の部屋なので、あれこれ見たり触ったりはしないようにしているのですが、机のすぐ脇に面白そうな本が置いてあったので、思わずページをめくってしまいました
平野雅章という方の書かれた たべもの歳時記 という本です
息子が古本屋で見つけて買ってきたものらしくて、随分古びていて、もともと1970年に出版されたものが、10年近くたってから文庫化されたもののようです
月毎に20の旬の食べ物をとりあげて、合計240の項目について詳しく、原産地や分布・名のいわれ・料理名や作り方・エピソードなどがつづられていて、どのページを開いても興味深い話があらわれます
取り上げられているたべものを並べただけでも、わくわくしてしまう感じですよ
例えば10月には、さわら・ほうぼう・毛がに・はくさい・くるみ・しめじ・芝えび・ぎんなん・なめこ・まつたけ・れんこんなど、11月には、かき・まがれい・まながつお・おこぜ・野沢菜・ねぎ・えのきだけ・やまのいも・富有柿などで、どれにも表題の物のカットが添えられています
これを読んでいると、日本人の食の豊かさ・繊細さというのは素晴らしい文化なのだなと、思わずにはいられません
あと2週間で、また季節のない国に帰るのかぁ と、ちょっとため息です

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