前夜は子供の頃に戻ったように、二人の娘としゃべったり笑ったり、次女が図書館で借りてきていた本を読んだりして、いつも一人暮らしで頑張っている娘達は、久々に自分の家族と一緒でリラックスして楽しそうです
朝9時から前の道路が駐車禁止になるので、車を動かしに行った後、二人は疲れているだろうからゆっくりしててと、次女が引越しに備えて整理しなくてはならない保存食を使って、炊き込みご飯ときゅうりの漬物、それにインスタント味噌汁の朝ごはんを作ってくれました
外は、もったいないような爽やかな初夏のお天気で、いろいろハプニング(地球温暖化の源の項を参照)などあった末に、卒業式用の帽子のサイズ交換と郵便小包の発送のために、大学のオフィスまで行きました
学期の最中だと、日々厳しい勉強に追われている学生達が、黙々と先を急いでいる姿が多いキャンパス内も、あとは卒業式を控えているだけで、その後は長い夏休みに入るので、普段の張り詰めた雰囲気は全くなくなっていて、キャンパスのジムに通うスポーツウェアの学生が歩いていたりと、とてものどかな光景です
全米一の美しいキャンパスともいわれる広大なコーネル大学の敷地の中には、新旧入り混じった学部の建物や寮の他にも、創立当時からの旧い教会やレンガ造りの民家などが点在していて、農園も果樹園も湖も滝も、それにゴルフ場まであります
結局帽子のサイズ交換は出来ずに、ピンでしっかり留めればOKかなということになって、それから次女がどうしても連れて行きたい所があるからと言うので、そこに行ってから買い物をして、午後の式のリハーサルの時間に間に合うように戻ってこようということになりました
次女はまだ運転免許を持っていないので、あまりにも広い校内を移動するのも買い物に行くのも結構大変で、いろいろ苦労もあったようですが、今回は長女が車を運転してくれるので、どこでも行きたい所にすぐにいけるのがとてもうれしいです
最初に、街を訪れる人たちに地域の情報や観光案内を提供しているビジターセンターに行って、パンフレットや地図などを手に入れて、そこで働いている娘の友人にも挨拶してから、今日の目的地、ロバート・トレマン州立公園まで上っていきました
途中の丘の中腹にある眺めのよい高台や林の中には、グラビア写真になりそうな、きれいに刈り込まれた芝生と花々に囲まれた美しい家々が、点在しています
こんなところに住めたらいいなぁと思わずつぶやいたら、即座に次女に、夏はいいけど冬が長いし寒くて大変だよ と言われてしまいました
そうそうそういえば、冬には雪が深くて、気温がマイナス20℃にもなるんだったっけと、思い出しました
公園の駐車場の脇には、開拓時代の民家跡が保存されていて、その場所が実は少しずれているということに、大学の考古学の発掘のクラスで気がついて修正したんだよ、地面を掘ったり土を運んだりが大変だったけど、と娘は誇らしげです
そして駐車場の先は、流れに沿ったハイキングコースになっていて、周囲の山が玄昌石(黒色スレート)なので、川底も山肌も全てが四角く切り取られたような、他では見られない独特の景観になっています
滝つぼや展望台で休んでいる家族連れが何組もあって、市民の憩いの場所のひとつなんだなということがわかりました
それから街に戻って、チャイニーズマーケットに食料品の買いものに行きました
お店はそれほど広くないのですが、アジア食品全般が置いてあって、値段もあまり高くはなく、魚介類、とうふや油揚げ、大根、ねぎ、もやしといった日本人は絶対に欲しいものが殆ど買えるのがうれしいです
そのあと、今度は巨大アメリカンスーパーのウェグマンズに行って、サラダミックス、きのこミックス、クルトン、ベーコンなどを買い込みました
家に戻って買い物を片付けてから、再びキャンパスに戻って、今度は次女が式のリハーサルに行っている間、長女と私は大学の美術館に行くことにしました
私は以前にも訪れたことがあるのですが、小規模ながら、卒業生から随分沢山の価値ある芸術作品が寄付されていることなどもあって、内容の充実したなかなか素晴らしい美術館です
大学は高台の上にあるので、湖に面した側が全面ガラスになっている上階の展示室からは、湖と周りの丘陵の絶景がパノラマのように広がっているのを、眼下に眺めることが出来ます
その後キャンパス内を横切って、校内にある農場で学生達が作っている、乳製品などを売っているデイリーストアまで、歩きました
ここで売っている食品は自然食品のためか、どれもとても美味しくて大好きなので、オレンジとアップルのジュース、ヨーグルト、チキンサラダ、チーズなどを買いました
次女も用事が終わったのでそこに来るという連絡がはいって、アイスクリームを食べる人たちで大混雑している、表のデイリーバーで、待ち合わせをして、私達も大盛りのアイスクリームを食べました
そこで次女は何人かの同級生に会って、友達のお母さんに、あなたは日本人なのに随分背が高いのねと言われたり、黒人の友達が卒業式に親戚やら何やら27人も来るという話に驚いたりしてました
夜は日本から持ってきた中華麺ソースをつかって、自己流の担々麺を作って、デイリーストアで買ってきたチェダーチーズを入れたサラダとチキンサラダも一緒に食べました
次女は、春菊とか三つ葉とかにおいのきつい野菜はあまり食べられない人なので、セロリの入ったチキンサラダはだめでした

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