インビジブル

2004年11月17日
20歳の時に交通事故にあったことがあります
配送用の小型トラックが目的地を通り過ぎてしまい、急いで後ろを見ないでバックしてきたのにはねられたのです
時速60kmだったということで、5m以上もはね飛ばされたらしいです
事故の直前から全く記憶がなくなっていて、丸一日意識不明状態が続きました
脳にかなりダメージがあったようで、親はこのまま死んでしまうのではないかと思った時期もあったようですが、1ヵ月後には何とか退院することが出来ました
退院の時に、お医者様からは、通常の生活に戻るのは無理でしょうとはっきりと言われてしまったのですが、幸運にも徐々に元のように普通に生活できるようになりました あることを除いて・・・
跳ね飛ばされた時に強く頭を打ったので、嗅覚の神経がきれたのです
その時以来、ずっと無臭の世界で生きています
私に嗅覚が全く無いことに気がつく人はいませんし、よく気をつけていれば、日常生活でそれほど重大なトラブルも起こらないので、普段は自分が障害者だという意識は全くありません
でもきっと食べる物・飲む物の味わいの一部が全くかけてしまっているので、健常者の方とは感じることがかなり違うのだろうなと思っています
ひどく困惑してしまうのは、食事に行ってワインを頼んだときに、お断りしているにもかかわらず、ホストテイスティングをしなければならなくなることです
見るからにうれしそうに楽しそうに銘柄選びなんかに参加してしまうからいけないのですねきっと 自業自得かな

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