この時期は どこに行っても いろいろなクリスマスソングが 街中に流れているけれど 私が一番好きなのは 坂本龍一さんの 戦場のメリークリスマス なのです
あ でもこの曲は クリスマスソングではなくて 同名映画のサウンドトラックなのかな?
不況の嵐が吹き荒れているのに というか それだからなのか 街はクリスマスムード一色で庶民は元気で幸せにしていなくてはいけないのだと 痛切に思います
予定外に長い滞在になってしまったのですが 今日の夕方便で パタヤに戻ります
今年いっぱいで この3年間神戸で仕事をしていた次女も 転勤になって ロサンゼルスに引っ越してしまうことになりました
またしばらく離れ離れになってしまうので 目が回るほど忙しそうな毎日なのに この2週間は週末に横浜に帰ってきてくれて 私自身も2泊3日で神戸に行くことができて 引越し荷物の整理をしながらも 楽しい思い出がぎっしりつまった今年最後の素敵な休日になりました
少し前から前を通るたびに気になっていた 黄金町の エル ニョスキ にも一緒に行かれて 店内に流れるスペイン語のラジオ放送を 娘に時々通訳してもらって楽しく聴きながら 美味しいご飯を食べることができました
先週末には神戸に呼んでもらって ずっと見に行きたいと思っていた イザワクリスマスオープン を2日間も観戦できて 期待していたよりもはるかに面白くて 今後の日本のテニス選手の成長と活躍が以前よりもずっと楽しみになりました 
突然動かなくなった電子レンジも無事に買い換えることができました
最後に冷蔵庫の中を空にしていかなくてはと思って 晩御飯をどうしようかといろいろ迷っていたのですが 娘と同時に 和風煮込みハンバーグ! と思いついて 即それに決定
息子が童心に返りながら(?)丁寧に混ぜ合わせてくれたタネを 香ばしくサッと焼いてから たっぷりの大根おろしときのこを入れたしょうゆ味のソースで ゆっくりと煮込んで みんなが大好きなカボチャスープも作りました
食後に 大きな荷物を持った次女と一緒にYCATまで行って 悲しくならないように 最後までなるべく普通にニコニコして いつも幸せな時間を沢山有難うという感謝の気持ちをこめて 見送りました


楽しいこともびっくりすることも いろいろあった夢のような10日間が あっという間に過ぎてしまって 長女がアメリカに帰る日が来てしまいました
早朝まだ暗いうちから起きて 荷造りをしたり シャワーをしている気配がしたので 道中お腹がすかせてはいけないと思って お釜に残っていたご飯で おむすびを作りました
最後はいかにも彼女らしく 成田の朝便に間に合うように 早朝の少ない本数の電車に乗り遅れてはいけないと まだ暗いうちに 挨拶もそこそこに あわただしく小走りで出て行ってしまって マンションの裏口でのあっけないお別れになってしまいました
残された息子と次女は 普段から仕事で超多忙な日々を送っているようですが 今回はそれに長女の旅行が重なって 余計にあわただしい毎日だったので ようやくいつもの実家モードになってリラックスできたという感じです
長女達からは 空港や中継地のソウルからメールが入ってきて 楽しかった休日のお礼や 機上から富士山が見られたことなどがつづられていました
夕方になって 晩御飯は何か買ってきて簡単に済ませようと 横浜駅まで行っていろいろ見ているうちに 以前見かけてちょっと気になっていた 有機野菜中心のビュッフェのある ナチュラルキッチン に行ってみようということになりました
メニューは50種類以上ということでしたが それほど厳格な自然食というのではなくて スティック野菜のディップとかカボチャ炒めとか各種サラダなど 普通に家で作っているお惣菜のような野菜料理がいろいろあって ベジタリアン料理の定番のフムスとかクスクスとか豆料理があって スープやパスタやピザも何種類かあって しかもローストスペアリブまであって デザートはケーキもクッキーもプリン・ババロア系もで10種類ぐらいと 相当に幅広いチョイスができるようになってます
いろいろ変わったものも食べられて面白いし 何よりもベジタリアンのお客様とどこかで気楽に食事をしたいという時には とても便利だと思ったのですが 子供達は意外にさめていて こういうものは家の味付けのほうが食べ慣れているし 普段いくらでも食べられるものだから 特に外に出かけて行ってまで食べようとは思わない のだそうです
ん? これって褒めてもらっているということ??
 


週末になったので 新神戸駅で待ち合わせをして それぞれお弁当やスナックや飲み物を買ってから みんなで横浜に向かいました
アメリカからの2人は ジャパンレールパスを使って移動しているので のぞみ には乗ることができなくて 最初は分かれていこうかと言っていたのですが 特に急ぐわけではないので 全員 ひかり でも構わないということになって 自由席のところに並びました
そこでわかった新事実が・・・のぞみの場合は 自由席の車両が少ないということもあって 指定席ががらがらでも自由席は満席のことが多くて 途中駅からだとほとんど座れないのですが ひかりだと 新神戸から名古屋までは のぞみと全く同じ駅に止まるからなのか 逆に指定席はとれないけれど 自由席なら悠々と座れるのですね
ということで 座席を4人がけにして 沿線の景色の説明をしたり 買ってきたお鮨を分け合って食べたり 長女とゆっくりおしゃべりしたりできたのですが 名古屋から先は停車駅もあるので あっという間に満席になってしまって 折角通路の左側を選んで座っていたのに 残念ながら 富士山にも雲がかかっていて 全く見ることができませんでした 
大勢だと 道中が長くてもそれほど気にならずに 横浜まであっけなく帰って来られて ちょうど家の前まで来てほっとしていたところ 大きな熊手を持った人とすれ違ったので え もしかして今日が三の酉なのかしら と気がつきました
長女達が いろいろお世話になったから 最後のディナーは自分達がどこでも行きたいところにご招待します と言ってくれて いろいろ考えたのですが 結局家でみんなの好物料理を食べるのが一番良い ということになって お母さんが家で料理している間に みんなが最後のお土産ショッピングとお酉様に行ってくるということになりました
長女達は日本での最後の日になるのに まだまだ行きたい所ややりたいこと買いたい物が沢山あるらしく できるだけのことを夕ご飯までにしようとしていて それにお酉様の縁日めぐりも加わったので かなりの強行スケジュールになってしまいましたが ラーメン屋さんに入ったり屋台をのぞいたりして 日本的なイベントを楽しんでもらえたようです
途中から何度か連絡も入れてくれたので ゆっくりとマイペースで食事の準備もできて 久しぶりできちんとレシピどおりに合わせ調味料の分量をきっちり量って作ることができました
作ったのは 我が家の定番おかずのなかでも一番人気がある エビを片栗粉の衣で揚げて甘酢だれで煮込んだものと 生のジャガイモをおろしてみじん切り玉ねぎとベーコンを炒めたものを混ぜ合わせたものを焼いて作る ジャガイモパンケーキ それに春菊の胡麻和えや大根の煮物で 横浜橋で買ってきてもらった漬け物も3種類ほど盛り合わせてみました
5人分ものご飯を作るのは 本当に久しぶりのことで かなり沢山の量を作ったつもりなのですが それが目の前で見る見るうちになくなっていって みんなが満足そうで幸せそうな顔をしているのを見ることができるなんて 主婦冥利ですね
いつも忙しそうな次女の様子から 部屋はどうなっているのかと 実は少々心配していたのですが きちんと片付いていて お風呂や洗面所もとても清潔で 綺麗に飾られていて これはお母さんよりよっぽど優秀かもしれないと 一安心しました
朝から 冷蔵庫の中のものや横浜から持参してきたものを 暖めたり盛り付けたり 簡単なおかずを作ったり ご飯を炊いてお茶を入れて お弁当も詰めました
こういうことって 作るほうも作ってもらうほうも 何だかうれしいんですよね
晩御飯の待ち合わせの話をきっちりして 娘は出かけていきました
夕方までの1人の時間は あまり出歩く気にもなれなくて 娘が夕べ洗っていた洗濯物を外に出して 部屋の隅に取り込んであった洗濯物の山にアイロンをかけました
アイロンがけって ちょっと油断していると すぐに溜まってしまって それがストレスの元になってしまうのは 自分自身の経験からも よくわかります
娘のところにあるアイロンは 結構使いやすくて 面倒なギャザーやフリルつきでくたっとしていた服を ピシッと甦らせることができたのは とても良い気分でした
待ち合わせまで時間の余裕があったので 以前やったように 一度も通ったことがない道を選びながら 三宮まで歩いて行って ポートライナーで 待合せ場所まで行きました
連日京都に出かけている長女達は 本日は次女のおすすめで 彼女が事前に申し込んでくれていた西芳寺で 写経をしていたはずで その話を聞くのも楽しみでした
無事に会えた後は 長女達がMUJIで作った眼鏡を取りに行くのについて行って 店員さんの丁寧な応対と きめ細かなケアを見ていて そういえば眼鏡の度が合わなくなって久しいので次の機会には自分のものもここで作る事にしようと思ってしまいました
食事の予定は豆腐料理のお店だったのですが その前にちょっとと言って 次女が時々友達と 会社での愚痴をこぼしたい時(!)に寄るという ガード下にある立ち飲みのフライやさんに連れて行ってくれました
とっても興味があったけれど 絶対に1人でも友達とでもいかれないような所なので 最初は 場違いだからお店の人や周りのお客さんに嫌がられるんじゃないかと ちょっと尻込みしていたのですが 全然そんなことはなくて みんな親切で 串揚げもおでんもチューハイもおいしくて すっかりお気に入りになってしまいました



折角長女が来ているのだから 少しでも長く一緒にいられるように やっぱり神戸に来たら と次女が気にして何度も電話してくれたので 夜ごはんを一緒に食べるだけでもいいかなと思って 2日間だけ行って来ることにしました
管理人さんに鍵を預けておくから 管理人さんが窓口にいる時間に着く様にしてね と言われたので 新幹線の時間を調べて お昼過ぎに家を出ました
新幹線のチケットは 緑の窓口に長い行列ができていたので 自動券売機で買ったのですがその値段の高さには わかってはいても やっぱりショックを受けちゃいますね
時間をかければ もっとずっと安く行かれますが う~ん難しい選択です 
国際線の飛行機に乗るのは 窮屈な座席にずっと座っていなくてはならないので 考えるだけで憂鬱になりますが 電車だと 窓の外の景色を眺めることができるので その分だけでも気持ちがまぎれて さほど苦にはなりません
でも特急がある路線で各駅停車に乗ったりすると 結構道中を苦痛に感じたりするので きっと性格的には 最短時間で行かれるのがあっているのだと思います
朝からずっと曇っていて 少し雨も降ったりしていたのですが 神戸は大丈夫だろうと 傘を持たずに出てきてしまって 名古屋辺りでは晴れ間も見えていたのに 新神戸で降りると空気が湿っぽくて すぐにも雨になりそうな気配で それでも久しぶりだから どうしても娘の部屋まで歩きたいなと思って 荷物を持ちながら頑張って急いで歩きました
途中からぽつぽつと降り始めて 最後のころにはかなり振ってきましたが それほど濡れないうちに 着く事ができて 無事に管理人さんから鍵を受取って いつも娘がお世話になっていますと言う気持ちで 横浜土産を渡したら 喜んでいただけたようです
ここは 六甲の麻耶山の紅葉が 目の前に広がっていて 素晴らしい眺望なのですが 毎日ここで暮らしている人達は ちゃんと気がついているのかな
部屋に荷物を置いて 洗濯物を片付けたりしてから 次女が電話で詳しく教えておいてくれた三宮の待ち合わせ場所に向かいました
時間ぴったり と思っていたら 次女と この間新横浜で初めて会ったばかりの友達がすでに待っていて 昼間の京都観光に行っている長女達は 戻ってくるのが少し遅れるから 先に始めていてということなので どこに行こうかと少し考えた末に 彼女達が最近よく行くという 東門街にあるお寿司屋さんの うお勢 に連れて行ってもらいました
カウンターにテーブルがぎりぎりの4卓ですが 人気店らしくほとんど満席状態で賑わっていてかろうじてカウンターの空席に座れて良かったです
雰囲気もメニューも値段も とっても気楽で庶民的 品書きを見ながらメモに書き出して板前さんに渡す方式で 品数はそれほど多くなく 品切れのものもありましたが お腹がペコペコだったので おつまみもお寿司も安心していろいろ頼めてうれしかったです 
後から2人来ます とお店の人に伝えると 従業員のおばちゃんが気にしてくれていて 掘りごたつのお座敷のテーブル席が開いたところで 席を移れるようにしてくれました
お寿司屋さんで お腹いっぱいになるまで食べたり飲んだりできるのは 日本にいられる間だけの 贅沢かもしれません
すっかり満足してから みんなで雨の中を 長女達が泊まっている話題のおしゃれなビジネスホテル the b kobe まで行って 部屋の中や昼間の京都の写真などを見せてもらいました

バンクジョブ

2008年11月26日 映画
長女とはあまり会えないのだから 一緒に神戸に来たらと 娘達に誘って貰ったのですが この2日間少しは自分の時間が取れるかなと思って 予定を入れてしまいました
昨日は 夫の勤める会社の女性スタッフで プライベートでも何度か家族も一緒に食事をしたりして 仲良くしていた人達の1人が 先ごろ理由があって退職したということで 横浜でランチをしながらおしゃべりしましょうと約束していたのですが 朝になって 風邪を引いてしまって体調があまりよくないので というお断りの電話が入って 残念ながら実現できませんでした
今日は バンコク駐在時から 度々映画を一緒に見に行っていて 親子ほども年が違うのですが 不思議にアメリカドラマやセレブやテニスなど どんな話題でもとても話が合ってしまうという若い友人と 渋谷で待ち合わせて ランチと映画鑑賞です
渋谷のハチ公前交番は 待ち合わせ場所の大定番ですが 外国人も含めていろいろな人達が 道を聞きに来て お巡りさんとのやり取りがとても面白いので 隣で聞いていると 時間がたつのも気にならなくて なかなか良いかもしれません
以前によく1軒家になっている本店の前を通っていたけれど まだ行ったことがなかった シェ松尾 の東急本店にある店舗のほうに 彼女が予約を取っておいてくれたのですが さすがに名店と言われるだけあって 雰囲気もサービスもお料理も安心できるもので ゆっくりと落ち着いて食事を楽しむことができました
いただいたのは 前菜・主菜・デザートが それぞれ4~6品から選ぶことができる プリフィクスコースでしたが 量もちょうど良く それぞれ素材の持ち味が見事に生かされていて 一流の味を満喫することができました
周りには ワインやシャンパンのグラスを傾けているグループや コース料理にスープやサラダのサイドディッシュを追加している人など 思い思いにお昼のひと時を過ごしている人達がいて 優雅な時が流れていました
映画は何が良いかしらと相談した時に 偶然2人共 ジェイソン・ステイサムのファンだということがわかって ちょうど公開されたばかりのバンクジョブが良いと即決だったのですが 結構面白そうなのに 都内では単館上映で 全く状況がわからないので 最悪の場合は並ぶのかしらと思いながら 開演時間よりも大分早めに 映画館まで行ってみました
ちょうど水曜日だったので 女性優待があるかと思って期待していたのですが この日はどんな優待もすべて無しということで 従って行列も無くて ちょっと拍子抜けして 折角時間があるのだからと 開演までの1時間あまりを裏渋谷散策に出かけました
先ず東急の裏の坂を上って都知事公邸の前を通り 左折して 松涛の超が付くような高級住宅街を眺めながらぐるっと歩いて 能楽堂の坂を下りて 神山町商店街に出ました
彼女が 息子のお気に入りの洋菓子店 テオブロマ を知らないと言うので 連れて行ってあげると 店内は ケーキを食べながらお茶を飲む人達で結構賑わっていて クリスマスデコレーションやラッピングがとても素敵だったので それを見ながら 最近は家で何も飾らなくなっちゃったけど ちゃんとしたほうが良いのかも と少々反省してしまいました
映画は 実話を元にしたという銀行強盗の話ですが テンポがよくハラハラドキドキが続いて ピンチになるたびに いつも都合よく幸運に助けられてしまうという突っ込みどころや 男性向けに作られたのかしらと疑ってしまうような 怪しげなシーンも多いのですが 全体としては スクリーンから目が話せなくなってしまうような かなり楽しめる内容です
ハリウッド映画のような 大げさなお金がかかったアクションは皆無ですが それでもジェイソンは充分においしいところをやらせてもらっていて なかなか格好が良いです
彼女には ジェイソンがでている映画では ガイリッチーのロック ストック&トゥースモーキングバレルズが面白いから見てみて とお奨めしちゃいました

 
長女が家にいても あまり単独行動しにくい状況なのか 家族と一緒に朝ごはんは 滞在4日目の朝になって ようやく実現しました
できるだけ和風にと思って 春菊の胡麻和え・炒り豆腐・筍の煮物・エリンギのきんぴらやサラダなど作って 千枚漬・長芋漬もだして 好きなものを食べられるように サケとマグロの西京漬けとえぼ鯛の干物を焼いて一皿に盛り付けて バイキング風にしてしまいました
この献立には味噌汁とも考えたのですが 洋風になってしまうけれど 絶対にこれだけはうちのごはんからはずせないと思って 子供達にとって我が家の定番の かぼちゃスープ も作ったら とても喜んでもらえたようです
長女とボーイフレンドは 今朝はそれぞれ別行動なのかと思っていたのですが 食卓を見て日本人の朝ごはんを是非彼に食べさせたいと思ったらしくて 急遽家にきてもらうことにして すでに片付いていた食卓に 彼女らしい感性で 1人分の朝食を それぞれの小皿にきれいに盛りつけ直して 食べてもらっていました
幸いにも こんないつもの普通のごはんの寄せ集めを とても美味しく食べてもらえたようで 長女が 家に帰ってうちのごはんを食べるのを この上なく楽しみにしているのが 少しはわかってもらえたようで 良かったです
かぼちゃスープに入れたのが 植物性のクリームだと言うと アメリカ人の彼には信じられないことらしくて そんなものがあるのかと とても驚いていたのが 印象的でした
彼らは これから箱根でのんびり骨休めをした後 次女のいる神戸のビジネスホテルに滞在しながら 京都・奈良を観光して回る予定らしく こんなにゆっくりしていて大丈夫なの というくらい 短い家族の団欒を楽しんでから 出かけていきました
その後は 身内でリラックスのいつもの休日になりましたが 夕方には早めの晩御飯を済ませて 友達と待ち合わせて新幹線で帰るという次女に持たせるお弁当とおかずを詰めて 他に特に用事も無いらしい息子が荷物持ちをしてくれると言うので 2人で見送りに行きました
友達と待ち合わせている東神奈川の駅まで と思っていたのですが ちょっとした食い違いでうまく会えず チケットを取ってもらっているのに会えなかったらどうしようと不安そうな娘の顔を見て ついそのまま新横浜まで一緒に行ってしまいました
その友達は 次女が神戸で親しくしている何人かの大切な友達の1人で 料理上手なこととか東京マラソンで走ったとか鳥取砂丘でパラグライダーとか いろいろ話を聞いていたので 初めての気はしなかったのですが でもようやく会うことができて 思っていたとおり やさしくてさわやかな感じで いっぺんで好感を持ってしまいました









長女が ボーイフレンドに鎌倉を案内したいけれど できれば81歳になった私の母にも会いたいと言うので 一時代前のしつけが厳しい家に育った人に こういう時は なんと言って説明すれば良いのだろうかと 少々困ったのですが たまにしか会えないことでもあるし ちゃんと事実をそのまま話せば 状況がわかってもらえるだろうと思って 昼食を一緒にできるようにとリクエストがあった和食系のお店をネットで調べて 連休で予約がいっぱいの人気店をなんとか予約することができました
中華街に朝粥を食べに行くと言って 先に出かけて行った長女たちと JRの駅で待ち合わせて 総勢5人で鎌倉に向かいました
江ノ電の改札口で 母と待ち合わせたのですが 過去の経験から 連休の日の鎌倉の混雑ぶりを ある程度予測していたとはいえ あまりの人混みに驚いてしまいます
すし詰め状態の江ノ電に乗って 由比ガ浜で降りると そこには海辺の避暑地だった頃の古き良き鎌倉を彷彿とさせる 広い松林の庭のある古びた家々が いまだに何軒も残っていて 潮の香を運んでくる風にも 昔懐かしい気持ちになります
実は私自身は 何十年も前に交通事故で嗅覚を無くしているので 潮の香 というものを 実際には嗅ぐことはできません
でもごくたまに 特定のとてもインパクトのある匂い 例えばバラの香 などを 匂いとしてではなく その場の空気中に漂っている気配として 感じ取れることがあるのです
思いのほか暖かく 心地よい日差しの中を 子供の頃の記憶が次々に甦ってくる感覚に浸りながら ゆっくり歩いていくと 木立の中に予約しておいた松原庵が見つかりました
室内が満席で テラス席しか取れなかったのが心配だったのですが ストーブと膝掛けが用意されていますし お天気にも恵まれたので かえって良かったのかもしれません
総勢6人で 2種類のコース料理とアラカルトを半々にたのんで 結局全部少しづつ分け合って ワインと梅酒を飲んで談笑しながら 楽しくいただきました
メニューに天ぷらが多かったのですが さくさくとしていて軽い揚げ具合がうれしく 最後のせいろは 品の良い細めの麺に辛口のつゆでなかなかないような美味しさでした
お店の方のサービスも 気配りが行き届いているので 居心地が良く 人混みの鎌倉で 思いがけずに落ち着いた時をすごすことができました
その後は 母がいるのでとてもゆっくりとではありましたが お客様を案内する時のお決まりのコースで 海岸に出て長谷に向かって歩いて 途中からは 歩道に溢れている人波に飲み込まれながら 長谷寺・光則寺・大仏と歩きました
唯一人が少なかったのは 海棠で有名な光則寺なのですが ほかにもいろいろな植物が庭中にあって 静寂の中に木魚を叩く音と読経の声が低く響いきて 心に染み渡るようでした
観光客がいないお寺の方が ずっと鎌倉らしい雰囲気を味わえるのは 皮肉なことです
道路が狭い鎌倉は隘路になっているところが多く 特に大型バスが何台も出入りする大仏前と八幡前はひどい交通渋滞になります
すでに長いこと歩いているので 帰りはバスに乗りたいと思ったのですが バス停の行列も長くなっていて 待っていたらいつ帰れるかわからないような状況なので とりあえず 由比ガ浜通りのわらび餅屋さんの こ寿々 まで頑張って歩こうと言うことになりました
途中ですれ違った人が持っていた あんこがたっぷり入ったどら焼きがなんだか美味しそうだと意見が一致して 行列ができているお店の前で 作っているのを眺めながら しばらく待っていて できたてあつあつを子供達が分けあって食べていました
わらび餅屋さんも やっぱり行列でしたが ここは最近友達と一緒に来て食べて 感動したから 是非みんなにも食べてもらいたいという次女のお奨めのお店です
いかにも昔ながらの甘味どころという風情が 鎌倉っぽくて良い雰囲気です
ここで少し休んで 甘いものを食べたので 疲れた様子だった母も すっかり元気を取り戻したようで そのままあっけなく八幡宮まで歩いてしまったので みんながびっくりです
次女がほとんどの道中を 母の手を引いて歩いてくれたので 母も心強かったようで 息子も荷物を持ったり 行き先を確かめたりと 活躍してくれました
八幡宮に着くころには あたりは夕闇が迫ってきていましたが 舞殿ではちょうど結婚式が行われていて 幻想的な光景に 見物の人垣が周囲を取り囲んでいました
七五三を祝う人たちも多く すっかり暗くなってからも尚 本殿に向かう大勢の人波は 途切れることなく続いていて まるでお正月のような賑わい振りです
鎌倉駅でタクシーに乗る母を見送ってから 横須賀線に乗って 赤坂で友達と会って一緒に食事をすると言う長女達と 横浜で別れました
一日中穏やかな天気で みんなでいろいろなところに行かれて沢山話ができて 母もなかなか会えない孫達に囲まれて 機嫌よく元気で幸せそうで これからも長く記憶に残りそうな 夢のような時間でした
 

子供たちが3人揃った朝ごはんかなと思っていたら アメリカからの2人は 家の近所にあるミスドが朝7時から開いている ということを調べていたらしく 待ち合わせて一緒にご飯を食べる約束をしていて そのあと美容院の予約時間に間に合うように結婚式場に直行するから と言って 長女があっさり出かけて行ってしまいました
残された者は なんだか嵐が去っていったような気分で 週末らしくのんびりと 残り物と言ってしまうにはかなり贅沢なご飯を食べることになりました
几帳面できっちりしていて 部屋を片付けたりするのは家族の中ではダントツに上手なのに なぜか約束の時間には遅れて来ることが多いという 謎の一面がある長女で しかもかなり重度の方向音痴なので 無事に美容院に行ってるかしらと 気になりかけていたところに電話があって 靴を忘れたから届けて欲しいということなので 近くて良かったと思いながら 横浜駅前の式場まで ばたばたと届けに行ってきました
彼女が日本に帰国してくる時には いつも緊張感のある引き締まった表情をしているのですが家族と何日か過ごしているうちに それがみるみるうちに柔らかな穏やかな表情に変わっていくのを見ていると アメリカの厳しい競争社会の中で1人で頑張っていて さぞかし大変なのだろうということが よくわかります 
仕事をしている時には そんなことはないのでしょうが 家族といるととたんに緊張感がなくなるらしくて いろいろな場面でボケてくれるので 家庭内に笑いが絶えません
その後息子も用事があるらしくて 晩御飯には帰って来るからと言って 出かけていきました
限られた日数なので 晩御飯はどこがいいだろうと 次女と一緒にいろいろ考えたのですが ゲストの彼は 肉料理が好きそうなので やはり中華街の京城苑かなということになりました
結婚式に行ってる人達は 帰ってきて着替えなくてはいけないけれど 昼間の式だから大丈夫だろうと思っていたのですが 結局全員が揃ったのが8時過ぎになってしまって 息子も出先から直行すると言うので もし早く着いたら席を確保しておいてね と頼んで出かけました
横浜中華街は お店が開く時間が遅いのに閉店時間も早いので 大丈夫かなと みんなで小走りになって急いで行くと すでに息子が待っていて お店にはいると たった今5人の予約がキャンセルになったところで ちょうど良かった と言われました
日本にいないことが多いので あまり度々は行かれないけれど もう17年来のお付き合いなので もともと知り合いだった経営者の家族の方達はもちろん お手伝いしている人達も 顔見知りの人ばかりなのです
ずっとご両親を手伝って働いている娘さんから 途中で入店してきた仕事帰りのサラリーマン風の人達の1人を 主人です といかにも幸せそうな笑顔で紹介されて あ~もうそんな年なのね と少々感慨深いものがありました
いつものように 山盛りのサラダを沢山頼んでお変わりして食べて ナムルとユッケとチヂミとオイキムチ それに塩タン・レバー・ロース・カルビ そして最後に なんとなく食べあわせがよさそうに思えるという 訳がわからない理由で納豆チゲに初挑戦 これが意外に好評でした
ダイエット中の人も 今夜のことは最初から記憶に無い事になっているらしく 5人で あっという間にすべてをおいしく完食してしまいましたが なんと言っても最高だったのは 見事に霜降りになっているカルビが 口の中でとろける感じで 一瞬体重計が脳裏をよぎったような・・・
子供達は ここ10年以上それぞれ別の場所で暮らしています
彼らは今年のお正月を 一緒にサンフランシスコで過ごしていて その時に 両親も いかがですかと誘ってもらったのですが なにせ遠いしどこも超満員になる時期だし 折角のチャンスだけどいろいろ考えるとあまり気がすすまないからと 遠慮させてもらっていたのです
長女と次女がほぼ同じ時刻に帰ってくるはずなので いつもよりも少し念を入れて掃除をしたり この2日間ほどしっかり日光に当てておいた寝具でベッドメイキングをしたり 食器を出したり飲み物の用意をしたりと 細々としたことを準備しながらも 時計が気になります
先ず次女から これから飛行機に乗るけれど きっと横浜駅に着く時間はそれほど変わらないと思うから YCATで姉を待って 一緒に帰ります という連絡が入り 程なくして 長女から 成田に無事に着きました という電話があって とにもかくにも一安心
若くて体力があったころは 節約の為に 時間はかかっても私鉄電車を乗り継いで 成田まで往復していましたが ここ数年は楽さには勝てなくなってしまって リムジンの回数券を買ってみんなで分け合って使っています
結局 長女の方が先に横浜に着いて 30分ほど待っていたらしいのですが 無事に会えたとの知らせがあって 荷物を預けてから みんなでそごうの食料品のフロアに行って 頼まれた買い物をしたり 他にもいろいろ見てから帰りたいんだけどいいかな と旅行や仕事の後での疲れた様子もなく とても楽しそうです
次女は小さい頃から 私がご飯の支度をしながら待っているような時には 今どこで何をしている状況かを その都度電話で知らせてくれる子で 家で時間に追われている身からすると 段取りに余裕ができるので とても助かります
まだ夕方なのに すでに長い一日になってるなぁと 疲れを感じ始めたころに 娘たちと長女のボーイフレンドが 玄関口に現れました
長女とは本当に久しぶりの再会 そして話には聞いていたけれど会うのは初めての彼は とても感じが良くて礼儀正しく きっと一生懸命練習したのだろうなと思われるような きちんとした正しい日本語で挨拶してくれて 私は教えてないのに とちょっと驚いている長女です
家で少しゆっくりするのかと思っていたら 時差の為に 一度休むとそのまま朝まで眠ってしまうかもしれないし 日本に滞在中は 連日予定が詰まっているので 時間を有効に使わないとということで 晩御飯にはまだ少し早いから 彼のホテルのチェックインをしてから 少しその辺りを散歩をしてくるといって 再度3人で出かけていきました
海外から日本に戻ってきたときの定番晩御飯は やはり新鮮な刺身と美味しいお米です
長女からリクエストがあった刺身類と おぼろ豆腐・納豆・大根の煮物・漬け物・サラダなどを 彩りよく盛り付けて なめこの味噌汁も作って 大皿に入れた炊き立てのご飯と海苔もたっぷり用意して ちょうどすべてが整って ほっと一息ついているところに 赤レンガ倉庫と大桟橋を巡って かなり疲れた様子でみんなが戻ってきました 
最初は赤レンガ倉庫だけで帰ってこようと思ったらしいのですが 大桟橋に行かれるなら行ったほうが良いということになって 次女がいろいろ解説をしながら丁寧に案内してくれたので 少し無理してでも行ってみて本当に良かったと 長女から感謝されていました

 

買出し日

2008年11月20日 日常
我が家の家族の現在の住所は 3ヶ国4ヶ所ですが 瞬間的に5ヶ国5ヶ所だったことも 過去に何回かあるので それから考えれば 両親は海外だけれど 息子が横浜の家にいてくれて次女も神戸にいるので 比較的集まりやすい状況になっています
一番会いにくいのは サンフランシスコにいる長女で すでに高校時代から別居状態が続いていて 一年に2~3回会えれば良いかな みたいなことになっています
それでも我々が日本に住んでいた時には ちょうど次女もアメリカにいた時期だったので なるべく春と秋には 娘たちを訪ねるようにしていました
しかし 今やタイとアメリカに別れてしまっていて 飛行時間を考えると とても直行する気にはなれず 今回も当初は もう1年以上も長女に会っていないし 彼女がサンフランシスコ市内に引っ越してから もう3年になるのに まだ一度もそこを訪ねていないので 日本に帰国している間に アメリカ往復をしようかなと どちらかと言えばそちらのほうをを主な目的として考えていたのです
ところが直前になって 大学時代の親しい友人が 日本で結婚式をするので それに出席するために帰ってくると言うので 計画を急遽変更して 日本で一緒に過ごすことにしました
今お付き合いをしているボーイフレンドも一緒だというので 家の近所のビジネスホテルを予約したり 結婚式に着ていくドレスやアクセサリーを選んだり 美容院に予約を入れたりと このところなんだかばたばたしていて落ち着きません
日本語がわからない娘のボーイフレンドのことも 多少は心配だったのですが 次女が週末には会社を休んで来てくれると言うので ほっと一安心
お昼に成田に着く便だから 夕方には家に帰れると思うけれど ご飯を家で食べたいのでよろしく と言われたので 久しぶりの本格晩御飯(?)づくりのために 買出しに行って 思いつくものをいろいろ買い揃えていったら 持ちきれないほどの荷物になってしまって 冷蔵庫も満タン状態 5人家族のご飯を毎日作っていた頃のことを懐かしく思い出してしまいました
日本でずっと暮らしていると 同じ会社で働いていても 家族同士が親しくなる機会は ほとんどありませんが 海外駐在していると 奥様同士の親睦をはかるランチの会などが定期的にあったり 日本人向けの習い事やイベントなども頻繁にあるので 年齢にかかわらず 同じような生活環境のお友達に出会えるチャンスが とても多いのです
今回のバンコクで親しくなった そんなお友達の1人が 帰国後に購入されたという真新しいコンドミニアムに 招いていただいて 行ってきました
場所は 都心に近いのに主婦にもうれしい 有名商店街 武蔵小山 です
白が基調のモダンなインテリアの新居の窓からは 東京湾方面が遥かに見渡せて 絶え間なく羽田を発着する飛行機が 低空飛行しているのが 眺められます
ゆっくり商店街めぐりをするつもりで 買い物袋を持って出かけました
生鮮食料品が安くて 持ち帰りができるお惣菜も いろいろ並んでいる中に どこの繁華街にもあるような チェーン店が進出していて 時代の流れには逆らえないのだろうと思うのですがそれでも ずっと同じ場所で 昔ながらの商売を営んでいるという風情ある店舗も まだかなり残っているのを見ると 心が和みます
商店街のはずれで パスタとハンバーグの定番ランチを食べてから 国道を超えてその先に行くと そこからはまた別の有名商店街 戸越銀座 になりました
ぶらぶら歩きながら 一つ一つのお店や横丁を眺めていく 楽しい主婦の散歩です
以前 大井町に住んでいた頃によく通っていたのに 一度も行ったことがなかった戸越公園にも 案内図を頼りに行って見ると 武家屋敷だった頃の風情がしのばれる庭園が 今では区民の憩いの場となっていて この季節は木々の紅葉も見事です
散々歩きまわってから 大して自慢にもならない方向感覚に感謝されながら戻ってきて 最後に すこし離れているけれど毎日のように通っていてここのところのお気に入りという 駅の反対側からさらに歩いていく商店街 に連れて行ってもらいました
駅前のメインの商店街よりも ずっと小規模ですが その分さらに庶民的で もっと日常生活直結型で 生鮮食料品も見るからに新鮮で 地元民や仕入れの人や事情通の人達しか出入りしていないという感じのところです
見るからに新鮮な鱈の肝が安かったので 思わず手が出てしまいました
高校生の愛娘さんが 学校の行事でしばらくお留守になっているうえに ご主人も帰りが遅いということなので 一緒に晩御飯を食べようと 人気が高いスペイン赤ワインも買いました
彼女が作った豚肉のリェットを椎茸に詰めて焼いて 中華街で買った叉焼の薄切りに白髪ネギをたっぷり乗せて それにたれと芥子をつけて 鱈の肝をソテーしてにんにく・セロリ・パセリのみじん切りを加えてさらに炒めて 白ワインと醤油で味付けして 夜景を眺めながら できたものをつまみながら 美味しい赤ワインを飲んで ほんのりほろ酔いの楽しい一日でした



横浜橋商店街には 時々足を運んでいるので 交通規制のお知らせなどが出ているから どこか近くに人が集まる神社があるらしい ぐらいのあいまいな認識はあったのですが たまたま月初めに 長芋のたまり漬けの買出しに行った日が 一の酉の日で 酉の市の屋台がたくさん出ているのを見て なるほど そういうことだったのかと ようやく気がつきました
年の瀬が迫ってくると いつも浅草などの酉の市の賑わいが ニュースの話題になるのを 子供の頃からずっと見ていたので どんなものなのかというイメージだけは 持っていたのですが なんと実際に目にするのは 初めてなので どきどきわくわくしてしまいました
それで 本日二の酉です
2日間テニスをした後で 疲れて仕事にならないだろうからと(多分折角母親がいるのだからということも考えてくれているのだと思うのですが)会社を休んでいる息子と めったにできない平日ランチなどしながら歩き回ることにしました
でも月曜日なので 行ってみたいと思っていたところが ほとんど定休日で 残念
結局 和茶房 亀田で 少し遅めの昼食に お刺身定食と鮪のづけ丼 を食べました
冷奴や浅漬け サラダの小皿が付いて 特大のお椀の味噌汁が付いて 良い感じなのですが でもこういうご飯は よいお魚が手に入るなら 家で食べる方が美味しいし落ち着けるし 多分近くでお仕事をしている人や あまり自分で料理をしない人が 美味しい和食を気軽に食べられるお店として 人気なのだろうと思いました

母心

2008年11月16日 日常
前日は 家の内外のことを 付きっ切りでいろいろ見てあげたので  朝食はパンと紅茶があるから 1人で食べられるし あとは大丈夫と母が言うので 一応また駅まで送って行くつもりだから 家を出る前に電話をしてね と頼んで自宅に戻っていました
ところがと言うか やっぱりと言うか レンジが動かないと朝一番に電話がかかってきました 
あわてて ありあわせの食材を買い物袋に詰めて 母のところに行って 使用説明書が行方不明になっているレンジを 何とか動かしてあげて ついでにアスパラときのこで簡単な炒め物と 生ハムとルッコラ・レタス・にんじん・ミニトマトでサラダを作りました
1人で食べるから 気にしてくれなくて大丈夫と言ってたけれど 実はパンと紅茶だけですませるつもりだったのだろうかと なんだか心が痛みました
夕方私の妹と一緒に出かけるために 早めに妹の家に行くと言うので 朝食の後 食器類の片付けと水回りのチェックをして 戸締りも確認してから 駅まで送りに行きました
玄関を施錠する時にも 鍵をしっかり握っていないので ちゃんとしまっているのかどうか 自分で自信が持てないらしくて 何度も錠を回したり鍵を持ち直したりしているうちに 何がなんだかわからなくなってしまうようです
とても簡単なことだからと 目の前で やって見せて なれればすぐにできるようになることだから あせらないで ゆっくりと自信を持ってやれば 大丈夫と 言ってあげたので 少しは安心してくれたでしょうか
それだけの年齢になっているのだから当然のことですが 足元もおぼつかなくなりつつあってそんな母を見ているのが だんだん辛くなっていきます
それなのに私が 引越し世帯の鍋不足と嘆いていたのを覚えていてくれて IH調理器にした鎌倉の家で不要になったお鍋を 重いのにわざわざ持ってきてくれたうえに 長女が結婚式に出るのに 真珠のアクセサリーがなくて と話したことも 忘れずにいてくれて それも数点貸してあげるからと持ってきてくれて 母親の娘を思う気持ちは 幾つになっても変わらないものなのだなと 感謝の気持ちでいっぱいになってしまいました

母の新居

2008年11月15日 日常
80歳になった母は 普段は鎌倉で一人暮らしをしているのですが 妹夫婦が 将来を心配して 何かあったときに なるべく娘たちの近くで暮らせるようにと 奨めたようで 我が家のすぐ近くに もう1軒家を持つようになりました 
しかし母は 習い事や奉仕のように続けている仕事など いまだに日々忙しい人であるうえに友人やいろいろ気にかけてくださる方々も 鎌倉に多いので 家ができたからといっても 娘か孫の誰かが一緒でもなければ 誰一人知り合いもない横浜にまで来る気には なかなかならないらしく 家はほとんど空き家状態になってしまっています 
この週末は 息子が泊りがけで伊豆にテニスに行くと言うので 娘が日本にいる間が そこで暮らしてみるチャンスだからと母を説得して ようやく横浜に泊まりに来ることになりました
なんでも1人で出来るように頑張らなくてはいけないので 迷惑はかけないからと 気丈に言ってはいたのですが 案の定 乗り換えの駅から電話してもらって 駅まで迎えに行った時からずっと母にかかりきりになってしまいました
入り口のロックの解除や郵便箱の開け方は 以前に何度かやっているので 大丈夫ですが 何をやるにもとても時間がかかって 結果にも自信が持てないらしくて 何度もやり直したり途中であきらめたりということがあって 過保護かなとは思っても やはり傍について見ていないと心配になってしまいます
いったん荷物を部屋に置いて 近所の買い物ができるところを何ヶ所か見て回ってから 家に来てもらって 簡単な夕食を作ってあげたら 自分で何とかしなくてはいけないと思っていたらしくて 喜んでくれました 
その後 また母の家に行って 暖房をつけ方やお風呂の用意の仕方を確認して お風呂から出てくるのをちゃんと見届けてから 帰りました

外為

2008年11月14日 日常
このところ日本円が高騰しています
日本円の評価が高くなったのではなくて 他の通貨 特に米ドルの価値が下がってきたので 相対的に強くなっているだけのことです
何かにつけて登場する 日本の借金時計 http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock.htm
見ていると恐ろしくなります
それでも折角円が高いのだからと思って 少しばかりドルとユーロに替えてみました
欧米の経済が破綻するのが早いか 日本の崩壊が早いかという より長期的な見通しよりも 目の前にある 取引口座がある銀行は 果たしてこの危機を乗り越えられるのか という問題の方が 差し迫った危機のような気もするのですが・・・・
その銀行の口座が 2年間全くお取引がなかったので 休眠口座になっております と言われて ショッピングモールやドラッグストアのカードの使用期限は 気にしていたのに そこまでは考えていなくて ちょっとびっくりしてしまいました
日本で暮らしていないと 意外なところが盲点になるものです

娘が来ていたこともあって 冷蔵庫にこまごまとした 煮物やきんぴらなどの残り物があるので朝ごはんの小皿用のおかずが なんとなく間に合ってしまっていたのですが そろそろそれもなくなってしまったので 久しぶりに漬け物を買いに行きました
ここのところの定番になっている 長芋のたまり漬けを買うのが目的だったのですが いろいろ並んでいる他の漬け物にも 目が行ってしまいます
娘と一緒に行った時に買ったサラダ茄子が 程よい塩加減で これまで試してみた茄子の漬け物と比べても かなり食べやすく美味しかったので それも買うことにして あともう1種類ぐらい欲しいと思って お店の人に どれがおすすめですかと 訊いてみました
最初は 京菜とか水菜とかの菜っ葉類はいかがですか と言われたのですが 菜っ葉は茹でたり煮たりサラダにしたりと 他の方法で食べることが多いので 特に漬け物で食べなくてもいいかなと思って ちょっと迷っていたら それではと奨められたのが 黄緑色がみずみずしくてそう言われなければ 何なのか気が付かないで 見逃してしまいそうな 榨菜の浅漬けです
もっと薄茶色がかった いかにも長時間塩漬けされていたような物は 普段中華料理の炒め物やおそばなどに よく使ったりするので 見慣れているのですが こんなに新鮮で いかにも獲り立てみたいなものを見るのは 初めてです
古漬け状態になっているものは 調味料にまみれているので 洗って塩出ししてから使ったりしていて いったい元はどんな植物だったんだろうと いつも興味津々だったのですが 全体が薄緑で 太目の茎の下に大きなこぶ状の根っこがついていて 想像していたよりもずっときれいで 遂に見てしまった素顔という感じです
塩・胡椒と香辛料が 少々きつめなのですが ぱりぱりしゃきしゃきの食感が楽しめました 

ヘアカラー

2008年11月12日 日常
お医者様に行くのと同じぐらい 美容院に行くのは気が重いです
ずっと鏡で自分の顔と向き合っていなくてはいけないこと とか 担当の美容師さんとそれなりに和やかにお話しなくてはいけないこと とか 頭の中だけで考えていると それだけで憂鬱になってしまうような気がします
学生の頃には 時間もお金もなかったし そういうこともいやだったので 自分で自分の髪の毛をカットしていた時期もありました
いったん行動を起こしてしまいさえすれば そんな問題は 嘘のように消え去ってしまうのですが 最初の一歩が重い 重い・・・・
店内の雰囲気と美容師さんの技術や人柄の 両方共を気に入る様なお店を見つけるのは なかなか難しいことなのですが 前回帰国した時に 近所を歩いていて たまたま 板張りの床でBGMがジャズで 気持ちよく落ち着ける雰囲気で というお店を見つけました
しかも 美容師さんは 手際が良くて おしゃべりではなくて 可愛らしい感じが良い人です
これまで引越しが多かったので その度にいろいろなお店に行ってみて 全部自分が気に入るようにはならないから 何かしら我慢しなくてはいけないのだと 思い込んでいたのですが ちゃんとその気になって探せば 自分のニーズにあったところが見つけられるものなのだとわかって なんだかうれしかったです
かなり短めのショートなのに 寒いのでついつい髪の毛を伸ばしっぱなしにしていて しかも染めるのもサボっていたのを さっぱりカットしてもらって 少し赤味がかったこげ茶色に染めてもらって 気持ちも少しは前向きになったかな
母よりも デザート関係に理解がある妹がいたし 家族が一緒だと食事をしていても 盛り上がって つい食べ過ぎてしまう傾向にあるので この2日間は もしかしたら普段よりもカロリーを獲り過ぎたのではないかと思って いつもの朝ごはんよりも 更にご飯の量を減らして おかずも豆皿にちょびっとづつにしてみました
でも母の予想に反して 今朝の体重は 本人も首を傾げるぐらいに ちゃんといつもどおりだったようで まったく余計な心配でした
さすがにちょっと食べ過ぎかなと思って 夕食を抜いたのが 効果的だったのかもしれません
昨日の夕方 娘に持たせてあげるために作った れんこんの煮物 きんぴら 具沢山おから 厚揚げの煮物などを 朝食用に少しづつ取り分けておいたので それに 今朝は ささがきごぼう・いんげん・えりんぎの細切りを入れた牛肉の甘辛炒めを作りました
楽しい再会は あっという間に終わってしまって 家族はみんな それぞれどこかに辛い思いを抱えながら 仕事に出かけていかなくてはいけなくて 楽をしてできる仕事なんて どこにもありはしないけれど 1人で家にいる主婦は そんな人達を 少しでも支えられるように頑張らなくては という思いを新たにしてしまいました
娘は 先週の休日に出張に出かけていたので その代休でもう一日横浜にいられるらしいのですが でも東京のオフィスに届けなくてはいけないものがあるからと 同じく 妹と母がいるのだからと休みを取ったけれど やはりどうしても会社には顔を出さなくてはいけないという息子と一緒に 朝の出勤時間に出かけていきました
2人とも お昼ごろには戻るということだったので これはめったに行かれない平日ランチのチャンスがあるかなと ちょっと期待して待っていたのですが 結局2人揃って2時過ぎに帰ってきて 家でランチということになりました
冷蔵庫を開けて 食材チェックをしてみると 何やら計画性がなくいろいろ買い込んだものが出てきて それらを眺めていて パスタソースを作ると良いかなという結論になりました
たまねぎを薄切りして炒めていると 換気扇を回していても 家中にいい匂いが漂うらしくて 一体何を作っているのかと子供達が見に来るところが 昔と全く変わらなくてうれしいです
それに脂身を削り取ったベーコンを刻んだものとズッキーニとえりんぎとかぼちゃを入れて 更に炒めて 最後にホワイトソースの代わりに豆乳をいれて煮込んでできあがり
小麦粉も牛乳も生クリームもはいらないので 多分かなりカロリーオフのはずです
豆腐屋さんで買ってきた 無調整の濃厚な豆乳なので 味もそれなりと好評でした
夕方には 毎日会社に お弁当を作って持って行っているという娘に持たせるために きんぴらと蓮根の炒め煮と 大根の葉やひじきや人参・インゲン・油揚げ・筍など具をたくさん入れたおからを煮て 新幹線の中で食べられるように ご飯を炊いておむすびを作りました
母親の気のせいか 実家から仕事に戻るのが いつもにも増して辛そうで 更にさびしそうな様子の娘を 最寄りのJRの駅まで 息子と一緒に送りに行きました
多分彼は 母親が娘の見送りを1人でやらなくてはいけないのは きっと辛いだろうという思いもあって 仕事を休んでくれたのかなという気がしました
遅いお昼を たっぷり目に食べてしまったので 夕食は抜くという息子を横目で見ながら 炊き立てのご飯も作りたてのおかずもあるのに としっかり晩御飯食べてるお母さんでした

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